【FileMaker】改修作業で気を付けること
新規開発を行っているうちはユーザーが使う前なので、いくらでも修正しても文句はいわれませんが、これが運用中のシステムだった場合、注意しなければいけません。
ユーザーが利用中にレイアウトの構成を少しでも変更しようものなら、保存したタイミングでレイアウト構成が変わってしまい、ユーザーを混乱させてしまうこともあります。
過去に印刷会社でレイアウトを変更していたら、事務所の方から
「変更したらわからくなるから変更するって言ってください!」
と怒られたこともあります。
それが開発会社でお客様のシステム改修など行っている場合はもっと注意しなければいけません。
今回、システム改修で結構大きめの改修を行ったんですが、それ以前から改修で失敗したことをいくつか挙げたいと思います。
①スクリプトのステップに入れていたレイアウト、スクリプトが不明となってしまう。
これは開発中に作ったレイアウトやスクリプトを本番環境へ入れる際に事前にレイアウトやスクリプトを用意しておく必要があります。
スクリプトをいちいち入力するよりもコピー&ペーストして作業を進めているんですが、この時にレイアウトがなかったり、スクリプトがない状態でペーストすると「<不明>」となってしまいます。
これが出てしまうと厄介。
実装が終わってじゃあ動かしてみましょうとなった時にエラーで動かない。
じゃあ、どこでエラーになっているのかを探すもの苦労しますし、時間が限られている状態で行っている場合は焦ってしまいます。
要は肝となるスクリプトをコピーする前はその中に含まれているレイアウトやサブスクリプトを事前に用意しておくこと。
レイアウト名、スクリプト名が一致していたら、空の状態でも問題ないため、事前に空レイアウトと空スクリプトを用意して、親スクリプトをコピーしたら、レイアウトの構成、サブスクリプトを入れるのでも問題ないです。
②スクリプトに含まれたインポート機能の順番が入れ替わっている
これもフィールドの追加順番を変えてしまうと起こります。
フィールドの追加は一番最初に行いますが、そのあとスクリプトを作って、テストして、本番に実装するという間の時間が結構あるので、その間にフィールドの順番とかを入れ替えたり、途中のフィールドを消して追加したりすると、
インポート機能の順番が入れ替わってしまうのでこれも該当フィールドに値が入ってなくてエラーになったりと、見つけるのに時間がかかってしまいます。
実装前に準備するもの
こうしたミスを未然に防ぐには手順書を作成しています。
それも、順番通りに追加するように調整しながら手順書を作ります。
フィールド作って、リレーション張って、レイアウト追加して、スクリプト追加して、それでも漏れは発生していしまいますので、予行練習もかかさない事が重要だと思います。
FileMakerServerに乗せなくてもローカルでも動くファイルなので、いくらでもコピーして改修してチェックして間違ってたら手順書直して、また改修してを繰り返すうちに、だんだんとどの形で追加すればOKかを把握出来るので、実装前はちゃんと準備して、改修前に実装予行の練習ができるだけの時間を確保することが失敗しないコツかと思います。
[rakuten:booxstore:12669938:detail]